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2024-10-30更新

10月29日は世界乾癬デー

10月29日は世界乾癬デー。

 

乾癬の全国講演会に参加してまいりました。

PDE4阻害剤の「オテズラ錠」に関する、クリニックのドクターと皮膚科看護師向けの大規模な勉強会でした。

乾癬は全身に鱗屑(ふけ)を伴う赤い発疹が繰り返し生じる皮膚疾患で、日本人の約0.4%が罹患しています。

 

初期症状は皮膚に発症することが多いですが、病態としては全身の炎症疾患であり、15%が関節症に進展することがあります。
原因は免疫異常が示唆されてきており、家族内遺伝のことがあります。

乾癬の患者さんは一般(乾癬以外の皮膚疾患患者さん)と比べて、糖尿病、脂質異常症、高血圧などメタボリックシンドロームとの合併率が高いことが報告されています。
また、メタボリックシンドローム合併患者さんでは、乾癬の重症度が高いことも明らかにされています。

 

 

通常、乾癬の治療は外用剤から始めることが一般的です。

若年期に発症し、年余を経て病気は軽快増悪を繰り返すため、疾患に対して治療を諦めたり、見た目を気にして社会生活に支障がでたり、将来の選択が狭められたりしています。

近年、乾癬治療の分野では内服薬や注射薬などが数多く登場してきて、全身の炎症を制御することで病態のコントロールが可能になってきています。

ところが、忙しいクリニック診療では、慢性疾患のコントロールは変化ない場合は、つい短い診療時間で、いつもの塗り薬をだしておきます、と言ってしまう傾向があります。

 

 

患者さんにとって、病気のことを相談できるのは唯一医療機関であり、医師や看護師ともっと話をしたいと考えている、背中などに外用を塗るのを手伝ってもらったりするのも家族に言いづらく、家庭内で遠慮しているケースもある、というアンケート結果なども紹介されました。

そんな中、今回ご登壇された先生方のクリニックは、チーム医療を作り上げて、乾癬やアトピー性皮膚炎の慢性皮膚疾患の治療を看護師の協力のもと行っておられました。

患者さん主体の治療のためには、患者様自身が、正しい病態の把握と、現在の治療法についての知識を得る必要があります。

機会がなく治療の初動が遅れた責任は誰がとるのか。だからこそクリニックによるチーム医療が活きてきます。

 

講演後の懇親会では、いつもお世話になっている愛知医大皮膚科の渡辺教授 @de08421 、乾癬のご発表などでご高名な福岡の日野皮フ科医院 @hinohifuka の日野先生、看護師さんとお話しできる機会をいただきました。

 

       

 

 

講演会後には大城皮膚科クリニック大口本院の永田先生と一緒に、東京タワー🗼で行われていた、世界乾癬デーのイベントを見学してきました。
患者の会が催している素敵なイベントでしたが、2階のわかりづらい場所にあり、もっと多くの人に注目され広まるように、乾癬という疾患に対し、皮膚科医がともに啓蒙していくことの必要性を感じました。

広島皮ふ科で受けられる治療以外に、一宮市民病院など連携病院で受けられるバイオ製剤など選択肢はたくさんあり、患者さん主体の選択が可能です。

私からも乾癬治療についてご提案しますので、ぜひ診察で一声ご相談いただけたらと思います。

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