アクネトレント(イソトレチノイン)
アクネトレント(イソトレチノイン)とは、ビタミンA誘導体を基にしたレチノイドを主成分とする内服薬で、ニキビ治療に用いられます。皮脂分泌の抑制、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用を持ち、重症ニキビに対して効果があるとされています。
対象症状
- 膿疱や膿瘍を伴う炎症性ニキビ
- 顔面や背中、胸部など広範囲にわたるニキビ
- 従来の治療法で効果が得られない難治性のニキビ
効果
- 皮脂分泌の抑制:過剰な皮脂分泌を抑えることで、毛穴の詰まりを防ぎます。
- アクネ菌の抑制:皮脂腺を縮小し、アクネ菌の繁殖を防ぎます。
- 炎症の軽減:ニキビの炎症を抑え、膿や赤みの減少を促します。
- ニキビ跡の予防:新たなニキビが発生しにくくなり、ニキビ跡のリスクを減らします。
アルダクトンA(スピロノラクトン)
アルダクトンA(スピロノラクトン)とは抗アルドステロン薬で、ホルモンバランスを調整することにより、皮脂分泌を抑制します。特に女性の成人ニキビに対して効果が期待されます。
対象症状
- ホルモンバランスの乱れによる成人女性のニキビ
- 月経前に悪化するニキビ
- 皮脂分泌が過剰な成人女性のニキビ
効果
- 男性ホルモンの抑制:ホルモンバランスを調整し、皮脂分泌の過剰を防ぎます。
- ニキビの発生抑制:ホルモンによって引き起こされるニキビの予防に効果が期待できます。
- 皮脂分泌の調整:皮脂腺の働きを調整し、ニキビの原因となる皮脂分泌を抑えます。
- ニキビの炎症軽減:ニキビの炎症を抑え、腫れや赤みを軽減します。
注意事項
治療開始後の注意点
治療開始後に一時的にニキビが悪化することがあります。
副作用・リスク
アクネトレント(イソトレチノイン)
- 皮膚や粘膜の乾燥
- 光線過敏症
- 肝機能障害
- 肝機能障害
- 血中脂質の上昇
- 精神的な副作用(うつ症状など)
アルダクトンA(スピロノラクトン)
- 高カリウム血症
- 低血圧
- 月経不順
施術を受けられない方
- 妊娠中または授乳中の方
- 重度の肝機能障害がある方
- 重度の腎機能障害がある方
- 炎症性腸疾患の持病のある方(イソトレチノイイン)
- 高カリウム血症の方(スピロノラクトン)
- トレチノインにアレルギーがある方(イソトレチノイイン)
施術の流れ
1.医師による診察
治療について、治療法・効果・安全性・経過について説明をおこないます。
2.採血
結果は2日後となります。
3.治療開始
決められた処方量を指示通りに服用します。
4.定期的なフォローアップ
治療中は定期的に通院し、効果や副作用の確認を行います。
費用
イソトレチノイン | ||
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アクネトレント10mg | 30日分 | 13,200円 |
アクネトレント20mg | 30日分 | 19,800円 |
アクネトレント30mg | 30日分 | 25,300円 |
スピロノラクトン | ||
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アルダクトンA(25mg) | 1日2錠 14日分 | 1,600円 |
1日4錠 14日分 | 3,200円 | |
1日6錠 14日分 | 4,800円 | |
1日8錠 14日分 | 6,400円 | |
別途、初回処方時は2,000円、2回目以降は500円の加算あり |
他、定期的な採血検査に2,000〜4,000円(検査項目に応じて) |
よくある質問
治療期間はどのくらいですか?
イソトレチノイン(アクネトレント)の治療は、通常約半年間の服用が推奨されます。治療開始後、最初の1ヶ月は一時的にニキビが悪化することがありますが、平均して2ヶ月目から改善が見られます。
スピロノラクトン(アルダクトンA)の治療は、通常6ヶ月以上の服用が推奨されます。治療開始後、1〜2ヶ月間は30%の患者様で一過性にニキビの悪化が見られることがありますが、平均して3ヶ月目から改善が期待できます。
治療中に注意すべきことはありますか?
イソトレチノインを服用中は、強い日光を避け、乾燥を防ぐために保湿をしっかり行うことが大切です。また、妊娠中や授乳中の使用は避けなければなりません。
スピロノラクトンを服用中は、月経不順や不正出血、高カリウム血症などの副作用に注意が必要です。また、妊娠中や授乳中の使用は避けてください。
他の治療法と併用できますか?
イソトレチノインとスピロノラクトンは、それぞれ適用があり、適用に合った患者様に正しく使用した場合に、ニキビを改善に導きます。その他、例えばレーザー治療や漢方薬による治療、スキンケアによる治療などを検討される方もいらっしゃると思いますが、併用することで、より効果的な治療が期待できる場合があります。ただし、併用の際は医師と相談し、適切な治療計画を立てることが重要です。
入手経路等 | アクネトレント:医師による自己輸入 アルダクトンA:国内正規販売店より購入 |
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国内の承認医薬品等の有無 | 国内においては承認されている医薬品等はありません。 |
諸外国における安全性等に係る情報 | 米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。 |