学生さんは冬休みになりましたね。
最近はお休みを利用して、ほくろ取りの施術でご来院される方が増えています。
ほくろにはいろんなタイプがあり、大きくなりやすいものとそうでないものがあります。
また、ほくろのできる部位によっても、取り方の方法が違ってきます。
・色素性母斑:特に顔などにできる小さいほくろ、茶色、黒色のことが多い
・先天性母斑:生まれつき存在し、体表に対する比率は変わらないが、成長とともに大きくなる
・真皮母斑:顔や頭に主にできる、皮膚色の隆起したできもの、徐々に増大することがある
・青色母斑:手足や顔にでき、皮膚の深いところ(真皮)にメラニンがあり、青色に透見する
・スピッツ母斑:子供や若年層に多く見られ、色は赤〜褐色調で盛り上がりがある
また、ほくろと見分けがつきにくいものとして以下があります。
・脂漏性角化症(老人性イボ)
・皮膚がん
・シミ(老人性色素斑、そばかすなど)
・炎症後色素沈着 主にニキビ跡など
病態や種類によって治療法は変わりますので、まずは診察でご相談くださいね。
特に、ほくろと思っていたが、急に盛り上がった、
とか、傷から出血するなどの変化がある場合は、
化膿していたり、悪性のものが隠れている場合がありますので、早めに受診してください。
お顔の小さめのほくろを美容目的でとる場合は、炭酸ガスレーザーでとるのがお勧めです。
レーザー治療は、受診当日に施術できることがあります。
レーザー後の生活には特に制限はありませんが、削り取った凹みが生じます。
傷を綺麗に治すために、施術後2週間茶色テープを貼るなど、
傷の手入れをしていただくことをお願いしています。
ダウンタイムを考慮し、旅行や会食、写真撮影などの予定のない日程で施術予定を検討しましょう。
顔のほくろでもサイズが大きいもの(一般的に5mm以上)や、
傷跡が残りやすい部位(顎、口の周り、鼻など)や、首や腕、下肢などは
ほくろをメスで切除して縫合する方がきれいな仕上がりになります。
その場合、当院では保険適応の手術として施術を行なっています。
1〜2週間後に、抜糸と病理組織検査の結果説明のため、必ず受診が必要です。
ほくろの大きさによっては、手術時間に余裕をいただきたく、
別の日に改めて手術予約をとらせていただく場合もあるかと思います。
頭にできる皮膚色の真皮母斑は、くしやブラシにひっかかり、その刺激で大きくなりやすいです。
このような場合、高周波メス(サージトロン)で、隆起している部分のみを
電気焼灼で切除することがあります。
後にほくろが再発することはありうるのですが、施術は短時間で、傷も小さくて済みます。
頭部の皮膚切開は出血しやすいため、電気焼灼の方が、術後の出血のリスクを
抑えるメリットもあります。
ほくろとりは冬場に行うのがお勧めです。
夏期に比べて、傷の治りやテープかぶれ、日焼けの心配が少なくなります。
施術の金額や施術予定日の相談は診察にて行なっています。
気になる方は、お気軽に診察でお声掛けくださいね♪