先日、アラガン社のヒアルロン酸のwebセミナーを視ました。
ヒアルロン酸は凹みや輪郭の補正に使われ、即時的な効果が非常に強いので、患者さま満足の高い施術の一つです。
治療に使われるヒアルロン酸の持ちも、テクスチャーも年々改良されてますし、
大手企業の取り組みもあり、施術技術の標準治療がある程度確立されてきて、ヒアルロン酸注入に対する意識が、以前に比べて敷居が低くなってきたと思う一方で、
美容治療にはあまり積極的ではない方にとってみると、人工物質であるヒアルロン酸の注入に拒否感をもつこともあり、
人々の中でも、美容治療の意識格差が生まれてきたように思います。
私も美容皮膚科の一端を担う立場としては、安全に、自然なリフトアップを求める声に、ヒアルロン酸は十分期待に添える治療法であると、確信していますが、
それぞれの年代にふさわしい、体と顔とが調和して、変に違和感を感じないようにするためには、ボリュームをいれるのは、極力少なめにしたほうがいいと、以前から思っていました。
一部のシワを消すことに躍起になって、ヒアルロン酸をどんどん注入して膨らませた、頬やおでこだけピカピカしたヒアル顔は、やりすぎ感から必死さをかもしだしてしまいます。
そして、そのような有名人をみると、ヒアルロン酸注入は良い治療法なのに、悪い印象しか持てなくなってしまうのがかなしいことです。
さて、本題。
今回のセミナーでは、Dr.アーサースイフトは、加齢によるたるみ変化は、顔の骨が痩せて小さくなるほか、顔面の筋肉が筋トレ効果で動きすぎるようになり、皮膚に付着する靭帯が伸び切ってしまうところにも原因があるのだと、解剖学的な解説とともに断言されていました。
そして、顔の筋肉や脂肪、骨をむすぶ靭帯がゆるまないように、適材適所にヒアルロン酸をくさび状に打つことで、しっかりとしたリフトアップ効果が得られるのだそうです!
さらに驚くべきことは、このやり方だと、注入量は2本(2ml)あれば大丈夫だと話されていました。
顔のたるみの予防に、顔の表情筋を鍛えることがたるみにつながる場合があるということに驚きをおぼえただけでなく、少ない注入量でより自然な治療効果が得られるやり方を考案されたことに感動をおぼえました。
これ見よがしのヒアル顔を予防すべく、解剖学的に効果のでるリフトアップをマスターできるよう勉強します♪